

ひとさじ農場は「キタノカオリ小麦」を北海道でいちばんの面積で栽培する農家です。キタノカオリは、北海道のホロシリコムギとパン適性に優れたハンガリーのGK-Szemesというパン小麦をかけあわせて作られたました。はるゆたか並みにタンパク率が高く、独特の甘味と秀でた薫りで実需家に高い人気を誇ります。その栽培の難しさから今では希少品種となり、保存活動の対象にもなっています。

パン・オブ・パンへの道。

ひとさじ農場は、美瑛の丘陵でこの土地だけのテロワールを人に伝えたい。「農夫が自分の作物だけを使って全工程のパン作りをする。」パン発祥への原点回帰をおこないます。地域の人のために生きて、訪れる人の記憶になる。大まじめに、そう信じています。





ひとさじ農場では既製品の小麦粉をいっさい使用しません。自分の農場で栽培した小麦だけを使って中心から外皮まで5段階に一本挽きしています。挽きぐるみ(全粒粉)のパンはおいしいだけでなく体に適しているからです。無数の配合比の中からバランスを引き出します。世の中にないパン作り。ベーカリーにも農家にも真似できない到達点が「ひとさじ農場」の羅針盤。


農夫は作物だけをつくるのではありません。何ぜん回も、何まん回も土を動かし、同時に風景をも紡ぎだしています。世界的な美瑛の波状丘陵のまんなかに、ひとさじ農場はあります。ぜひとも農夫のいとなみを観察しながら、イートインをお楽しみください。ホール16席、デッキテラス16席、広大な原っぱ席12席、それに小麦畑の散歩みち。

